よくある質問

Q1：鼈甲は日本で扱えるのですか？　鼈甲の取り扱いは条例違反ではないのですか？

A1　ご安心ください。私どもが扱っている鼈甲の原材料は輸入禁止前に入荷され、その在庫量は経済産業省・環境省に登録されております。現在、業界では伝統工芸を守るため、亀の養殖事業を行う会社を設立し、原料確保に努めております。

Q2：展示・保管についての注意点

A2　陳列時には必ずコップに水を入れ、照明の熱に注意してください。また、長期間使用しないときは防虫剤をご使用し、また必ず使用後は乾拭きしてください。防虫剤の種類によっては金属部に悪影響を与えるものがありますのでご注意ください。

Q3：鼈甲の特徴

A3　鼈甲は玳瑁という海亀の甲羅で天然素材です。甲羅の細胞組織が何層にもなっており、その細胞質内に水分が出入りすることで、収縮・膨張が見られ、特に使用後の温度・湿度の変化によってテンプルが動きます。また、急激な変化は剥離が起こる場合があります。

Q4：鼈甲にツヤが無くなった時は？

A4　商品に細胞組織の層のスジが判るようになる前に新品仕上げする事で、ヤスリ等を当てず、バフ仕上げで済むので肉厚が薄くなりません。また鼈甲の細胞組織の剥離が起きにくくなります。

Q5：眼鏡のレンズ入れについて

A5　総鼈甲の玉入れは通常の眼鏡枠の玉型より小さめに入れて下さい。鼈甲眼鏡枠の製造過程において玉型を矯正して形にしているために、温度・湿度差による復元力と鼈甲の収縮がおきるので、日時が経つとレンズに枠がなじんできます。暖かい所から寒い所に出たとき等急激な温度差・湿度差で眼鏡枠の継ぎ目が破損することがありますが、元に戻ろうとする力と収縮する力が一番弱い場所に加わった事が原因と考えられます。この事柄から元の形へ戻ろうとする復元力と鼈甲の収縮が起こる事が判ると思います。

Q6：テンプル長さ調整時のシワの発生について

A6　テンプルを両面から加熱することにより両面の伸びる割合が一緒の為、内側部分の距離が短い分たるみが出てしまうために起こる。曲げる時、内側になる面に水をつけて外側と内側の温度差をつける事で伸びる割合が違うのでシワがよらない（指に水をつけ、サッと撫でるくらいで良い）